ハイ・アングル(2021年5月15日号掲載)
▼国内の新型コロナ感染拡大に歯止めがかからない。変異株の猛威もあり、まん延防止等重点措置や緊急事態宣言が発令された地域も増えているが、国民は対策への疲れや日常生活での慣れといった雰囲気が色濃く、新しい生活様式への切り替えも停滞の様相。感染者数はGW明けから急増した
▼国内の新型コロナ感染拡大に歯止めがかからない。変異株の猛威もあり、まん延防止等重点措置や緊急事態宣言が発令された地域も増えているが、国民は対策への疲れや日常生活での慣れといった雰囲気が色濃く、新しい生活様式への切り替えも停滞の様相。感染者数はGW明けから急増した
▼4都府県に発出された国内3度目の「非常事態宣言」。期間は5月11日までの17日間で、酒類を提供する飲食店や大規模な商業施設、テーマパークなど幅広い業種に休業が要請された。そのほかスポーツイベントでは原則無観客の開催としている。短期間とはいえ消費の冷え込みが避けられない状況だ。また宣言発出の直前まで開催を予定した展示会の中止が決定するなど、シール・ラベル業界も提案の場が失われつつある
▼新年度をことほぐ余裕もなく、複数の地域で「まん延防止等重点措置」が適用された。飲食店は再びの時短営業を求められ、オリンピック開催にも暗雲が立ち込める。一部でワクチン接種も始まったが、ただちにウイルスが根絶するわけでもなく、当面は新型コロナウイルスとの共存を余儀なくされる
▼今日から4月。桜に新年度、そして国内ラベル市場発表の季節だ。パンデミックという近年類を見ない事態に見舞われた20年の国内ラベル市場規模を本紙が推計。6,042億円と前年から220億円減らす後退局面となった
▼10年前のあの日、戦後最大の災厄とされる東日本大震災の惨状はわれわれ日本人、そしてラベル業界人の心に深く刻まれている。本紙は当時、2011年3月15日号の創刊1,000号発刊に向けて最後の編集作業に追われていたが、もはや祝い事どころでなく、紙面構成をすべて見直し、現地の被害状況や業界人の安否確認を行った
▼とあるコンビニの限定商品に心が奪われた。思わず手に取ったのは、劇場版「美少女戦士セーラームーン Eternal」とのタイアップ商品「セーラー戦士プリン」だ。容器に貼付された封かん機能も併せ持つ天面ラベルは複層式。1枚剥がすとキャラクターのコスチュームがモチーフの丸型シールになる。加えて、封かんを解くためにはミシン目加工から切り離す仕組みが施される