ハイ・アングル(2021年11月1日号掲載)
▼新型コロナ感染者数が減少に転じ、収束を感じさせる状況を迎えている。ワクチン接種率の上昇、マスクや手指消毒といった感染対策の徹底、ウイルス自体の弱体化などが理由とされるが、いずれにせよ長期にわたるコロナ禍で国内経済や日常生活での疲弊感が漂っていただけに、日常回帰は大いに歓迎したい。しかし世界では一時的な収束後に再拡大した国もあり、油断は禁物。継続的な感染対策は肝要だろう
▼新型コロナ感染者数が減少に転じ、収束を感じさせる状況を迎えている。ワクチン接種率の上昇、マスクや手指消毒といった感染対策の徹底、ウイルス自体の弱体化などが理由とされるが、いずれにせよ長期にわたるコロナ禍で国内経済や日常生活での疲弊感が漂っていただけに、日常回帰は大いに歓迎したい。しかし世界では一時的な収束後に再拡大した国もあり、油断は禁物。継続的な感染対策は肝要だろう
▼気温の乱高下に天候不順が続く中、新型コロナウイルスの感染者が減少傾向に。ワクチン接種が奏功したのか、ウイルス自体の微毒化・感染力の低下か、はたまたアジア人にみられるというファクターXの影響か。原因究明はしかるべき機関からの発表が待たれるが、先んじて自社内で、あるいは自身でコロナ禍の変化と行動に対して顧みる機会を持ちたい
▼全国に発出されていた緊急事態宣言とまん延防止等重点措置が今日から全面解除に。宣言・重点措置とも発出ゼロの状態は4月4日以来だ。未知なるウイルスとの戦いに力を尽くした首相に代わって、先月末第27代の自民党新総裁が誕生。再起動の10月、秋空のような清新な人事と『成長の果実を分配する』経済対策に期待したい
▼新型コロナ感染拡大の抑止を目的とした緊急事態宣言が19都道府県で、またまん延防止等重点措置が8県で9月30日まで延長。国民のワクチン2回接種率が50%を超え、感染者数の増加も峠を越した感があるが、気の緩みは禁物。ウイルスの変異株が次々と明らかになり、ワクチン抗体を突破する「ブレークスルー」感染も。コロナ収束のため、さらなる“がまん”が求められる
▼自国開催となった東京2020オリンピック。日本初となる金メダル獲得の快挙を成し遂げた卓球種目の男女混合は記憶に新しい。ダブルスを担った両者が得意とする技といえば、ボールに回転を与える打法“チキータ”だ。ボールの軌道がバナナのような湾曲を描くことから、米国産のバナナブランドに由来してその名が付けられたという
▼暦の上では立秋を過ぎたが、全国的に猛暑が続く。熱中症への備えが欠かせない天候下、農作物の生育不良や漁獲量の減少も引き起こされるなど被害は甚大。国内だけではなく、海外でも記録的な猛暑に伴う山火事が発生しており、暑さがもたらす脅威にさらされている