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ラベル新聞 2011年9月1日号コラム
 東日本大震災で、甚大な被害を受けた宮城、岩手、福島の3県。しかし、沿岸から少し車を走らせれば、以前とまったく変わらない自然豊かな風景が広がる。その一方で、沿岸部は依然、復興に向けてまい進している最中だ。家の基礎だけが広がる地域や、アスファルトが剥がれた道、港に残された大型漁船など、これからの所はまだまだ多い。盛夏には、はえやにおいとの戦いもあった。そこには、いまだ、人の目には見えない境界線がくっきりと引かれているかのようだ▼「とどまればあたりにふゆる蜻蛉かな(中村汀女)」。日本の米どころ、東北の地が一面金色となり、その周りを赤とんぼが飛び交う季節を迎えようとしている。気が付けば、季節は、五感を通して最も豊かな気持ちになれる実りの秋だ。しかし、米について例年と大きく違うのは、放射性物質汚染がないか、北海道を除く静岡以北の米が検査承認されなければ出荷できないこと▼大地震による大津波と原発事故は、東北を中心に日本全体へ、この先数十年という長きにわたり、復興を目指して生きていかなければならない状況をもたらした。短期的に実現できる復興もあれば数十年、いやもっと長い歳月を要する復興もある。そんな日本のマーケットを、海外の人々はどう見ているのだろうか▼「震災からは、驚異的なスピードで復興しているので、その不安感はあまりないが、それよりも市場の縮小が気になる」とは、勢い著しいアジアマーケットで活躍するラベル業界人。日本だけでなく、先進国の市場全体が行き詰まり、注目はどうしても東南アジアや南米、中東になる。そのため、先進国のラベル印刷会社では、生き残りをかけた同盟作りのため、M&Aが進む。「スケールメリット」から得られるものは少なくない。個々の取り組みに加え、今後はさらに“横の連携”がキーワードになる。
 


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