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【教えて!@ラベル】ラベルの用途に応じて印刷の「版の方式」は異なります

ラベルの表面に文字や写真、デザインなどを表現するためには、印刷機やラベルプリンタを用いて「印刷」する必要があります。ここでは、現在、ラベルの製造に採用されている「版の方式」について説明します。

【凸版】

字の通り「凸」の上部にインキを付け、圧力を加えることで、ラベルの表面に印刷する方式です。凸版は歴史が古く、昔は一般印刷の分野でも「活版印刷」として活用されていました。日本のラベル印刷は、8割以上がこの凸版方式です。

版の材質には、「樹脂」や「ゴム」が採用されています。「銅」や「亜鉛」といった金属も使用されていましたが、版を作るときに溶剤を使用するため、環境問題から避ける傾向にあり、また「亜鉛」は原材料メーカーが製造を辞めてしまったこともあり、減少傾向にあります。

硬質の樹脂版は「レタープレス」と呼ばれ、シャープな文字の印刷に活用されます。また、少量多品種の印刷に向いています。一方、軟質の樹脂版やゴム版は「フレキソ」と呼ばれ、平らに印刷する時に適しています。

【平版】

一般的に「オフセット」と呼ばれており、印刷全般でもっとも多く採用されている方式です。

インキをのせて印刷する部分と、インキをのせずに印刷しない部分が真っ平らになっていることが、版の特長。水と油の反発を利用して、ラベルにインキを転写します。

版の材質は、薄いアルミ板に感光液を塗布した「PS」版がほとんど。細かいドットでの再現性に優れており、写真やグラデーションなどがデザインされたラベルの印刷に最適です。

【凹版】

「グラビア」と称される方式。凸版の反対で、凹部にインキをつめて圧力をかけることにより、印刷します。

銅メッキを施した鉄製のシリンダーに穴を空けてグラビア版を製造するため、版を作るコストはかなり高価になりますが、美しい印刷仕上がりには定評があります。大ロットの印刷に向いており、切れ目のないエンドレス版を製造することが可能です。

ラベルでは主に、ビールのラベルに採用されているほか、軟包装のフィルム印刷として多く活用されています。

【孔版】

「スクリーン」と呼ばれています。孔状になっている版にインキを通過させることで印刷する方式で、インキを厚く盛ることができるため、耐久性に優れた印刷を実現します。

版が柔軟なので、素材を選ぶことなくさまざまな印刷物に対応できるのが最大の特長。

ラベルでは、塩ビや厚手のフィルムを素材としたステッカーの印刷に採用されています。

【無版】

これまでは、版を作って印刷する方式を説明しましたが、近年は版がなく、コンピューターによって製作されたデジタルデータを、直接ラベルに印刷する「無版」のデジタル印刷が登場しました。

版がないということは、版を作るためのコストや作業時間が不要であり、1枚ごとにラベルの表示内容やデザインを変えることが可能です。

今、もっとも注目されるラベルの印刷方式ですが、従来方式と比較した場合、再現性やインクコスト、印刷スピードなど、克服すべき課題もありますが、技術向上の伸び白がもっとも多い方式であるのは事実です。

ラベルは、このようにさまざまな版の方法で印刷されているのです。

紙面から

(株)NAロット(東京都台東区浅草、渡邉好造社長、TEL03-5849-4137)はこのほど、樹脂によって吸着する基材「タックライト」シリーズの新製品「エヴァタック オフセット」を上市。これまでインクジェットや電子写真方式に対応するラインアップを展開しており、UVオフセットに印刷適性を示す新製品でさらなる活用シーンの拡大を目指す。


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