日本国内唯一のラベル関連専門紙

ハイ・アングル(2022年6月15日号掲載)

▼2019年が4兆8,135億円、対して21年は97.5%減の1,208億円。観光庁発表の訪日外国人旅行者による消費額推移だ。外国人旅行者数は3,188万人を記録したコロナ前の19年がピーク。昨年は25万人と実に99.4%減に。大きなキャリーを引いた観光客の姿が街に溢れていた日々。たった2年前の出来事が遠い幻のよう

 
▼6月10日、訪日外国人の受け入れが解禁に。失われた2年を取り戻そうと観光関連産業を中心に捲土重来を期したいが、入国に際して多くの制限に厳格なガイドラインとわが国の水際対策が横たわる。各国がインバウンド誘致を争う中、希望の光に暗雲が立ち込める
 
▼令和4年版「観光白書」では、ポストコロナに向けたさまざまな観光戦略を指南。課題の一つにデジタル化の遅れを挙げ、これを活用した実証実験事例を添えてDX推進の重要性を説く。その一例がNFC(近距離無線通信)タグ・ラベルだ
 
▼地域周遊と消費促進を託されたNFCラベルは、スマートフォンをかざしてキャッシュレス決済のほかスタンプラリーに。さらに周辺道路の混雑状況を提供、店が空いたら販売価格を下げ購買を促進する価格変動も並行。リアルタイムで情報を吸い上げるトリガーとなるDX事例。観光産業のV字回復に寄与するラベルもあっていい
 
▼インバウンド需要が消失した2年で、マイクロツーリズムにワーケーションと国内旅行市場にも変容が生じている。地域力の掘り起こしと観光資源の造成を遂げ、国内外の旅行者を充足させる持続可能な観光産業の実現を狙う
 
▼ラベル需要を大きく左右する人流と土産物。従来型のヒトとモノの動きに一喜一憂しない、骨太のラベル需要をわれわれもそこで創出したい。印刷会社が地域のハブとなり、ソリューションプロバイダーとして地方創生の一翼を担う未来が眼前に迫る。
 
(2022年6月15日号掲載)

展示会

 「第64回インターナショナル プレミアム・インセンティブショー秋2021」(㈱ビジネスガイド社主催)が2021年9月8日から3日間、東京都豊島区東池袋の池袋サンシャインシティ・コンベンションセンターで開催された。コロナ禍の消費者行動や価値観の変化を捉えた提案が並ぶ中で、シール・ラベルのほか、印刷技術を活用した製品に関心が寄せられた。


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