日本国内唯一のラベル関連専門紙

ハイ・アングル(2021年5月15日号掲載)

▼国内の新型コロナ感染拡大に歯止めがかからない。変異株の猛威もあり、まん延防止等重点措置や緊急事態宣言が発令された地域も増えているが、国民は対策への疲れや日常生活での慣れといった雰囲気が色濃く、新しい生活様式への切り替えも停滞の様相。感染者数はGW明けから急増した

 
▼新型コロナ収束のカギとして期待されるワクチンだが、接種のオペレーションで混乱が発生。政府は高齢者接種の完了目標を7月末に掲げるが課題は多い。その1つが「インターネット予約」。確かにITは限られた人材で迅速に物事を遂行できるが、利用者が使いこなせることが前提。親子別居世帯化が進む現代社会にあって高齢者はスマホ未所持の比率が高く、ネット予約は容易でない
 
▼一方、コロナ禍での外出自粛や店舗の営業時間制限などの理由から、EC産業は好調に推移。総務省の「家計消費状況調査」によると、2021年3月期のネットショッピング利用世帯割合は、20年同期比8.7ポイント増の52.5%と急拡大。それに付随してラベル需要も変化した。特に配送段階で包装が開封されていないことを証明するセキュリティーラベルのニーズが高まっている。同ラベルを取り扱う企業からは「一目で開封や偽造が判断できる簡易機能のラベルが多い。商品購入にはITのようなデジタルを利用するが、その確認にはアナログ技術が効果的との印象が強い」との声も
 
▼急激なシフトチェンジには“ひずみ”が生じる。ITの駆使は有益だが、今回のワクチン接種のようにそれが難しいケースもある。ラベル産業も人手不足や働き方改革への対応からデジタル化が急速に進むが、業界で培ってきた後加工など既存のアナログ技術が有効な場面も多い。状況に応じて双方の技術を使い分け、新たなニーズに対応することが、ラベル産業の発展につながる。
 
(2021年5月15日号掲載)

紙面から

▼例年にない熱気に包まれたブリュッセル。世界各国からラベル業界人が「ラベルエキスポヨーロッパ」へ集結し、会期中はいたるところで製品紹介や意見交換など熱論を交わす姿がみられた。9月の同地は最高気温20度ほどと比較的過ごしやすい気候のはずが、連日30度超えが続いたことも展示会熱に拍車をかけた


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