日本国内唯一のラベル関連専門紙

ハイ・アングル(2021年4月15日号掲載)

▼新年度をことほぐ余裕もなく、複数の地域で「まん延防止等重点措置」が適用された。飲食店は再びの時短営業を求められ、オリンピック開催にも暗雲が立ち込める。一部でワクチン接種も始まったが、ただちにウイルスが根絶するわけでもなく、当面は新型コロナウイルスとの共存を余儀なくされる

 
▼4年に一度の印刷業界の祭典「drupa」も、今回は初のオンライン展示会「virtual.drupa」として実施される。4月20日からの会期に向け関心が高まり、4月12日時点で145カ国からの登録者を記録。場所を問わない情報発信・収集のためのプラットフォームであり、特に海を越えて視察へ向かう日本企業にとっては手軽に最新トレンドへ触れられるチャンスとなる
 
▼オンラインのみの展示会という来場者・出展者双方に不慣れな環境だが、コロナ禍で得たオンラインツールによる効率化などの気づきはアフターコロナでも生きるはず。ウェブサービスやオンラインツールの真価を体感するためにも、virtual.drupaへの積極的な参加をお勧めしたい
 
▼印刷業界でもオンラインのメリットを生かした活動事例が台頭。全日本印刷工業組合連合会が発足したクリエーティブユニット「CMYK」は、SNS「Twitter」上のつぶやきを製品開発のシーズ(種)と捉え、印刷の魅力を発信するプロジェクト「大喜利印刷」を実施している。印刷会社と接点が希薄な消費者とのつながりを、ウェブを介して深めることに成功しており、印刷業界の未来を照らす可能性を秘める
 
▼オリンピック期間は寝食を忘れてテレビにかじりつく、というのも4年に一度の風物詩。外出自粛が続く中、今年は自宅でvirtual.drupaのライブ配信を見ながら業界人たちとのつながりを深め、将来の製品開発・事業展開の糧としたい。
 
(2021年4月15日号掲載)

紙面から

▼例年にない熱気に包まれたブリュッセル。世界各国からラベル業界人が「ラベルエキスポヨーロッパ」へ集結し、会期中はいたるところで製品紹介や意見交換など熱論を交わす姿がみられた。9月の同地は最高気温20度ほどと比較的過ごしやすい気候のはずが、連日30度超えが続いたことも展示会熱に拍車をかけた


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