日本国内唯一のラベル関連専門紙

ハイ・アングル(2021年3月1日号掲載)

▼とあるコンビニの限定商品に心が奪われた。思わず手に取ったのは、劇場版「美少女戦士セーラームーン Eternal」とのタイアップ商品「セーラー戦士プリン」だ。容器に貼付された封かん機能も併せ持つ天面ラベルは複層式。1枚剥がすとキャラクターのコスチュームがモチーフの丸型シールになる。加えて、封かんを解くためにはミシン目加工から切り離す仕組みが施される

 
 ▼「こんなギミックは初めて見た」と心が躍ったのは〝見えない敵〟とともにするウィズコロナの時世で、心休まる一瞬だったか。時同じくして取り沙汰されたのは、前会長の舌禍に端を発した東京五輪・パラリンピック組織委員会人事。次期候補者が国民から見えないところで決する間際、翌日あえなく切り離される。開催まで半年と迫る祭典、ラベル業界人に特需発生を問うも、明るい兆しは見られず
 
 ▼前述の商品ラベルの存在を知ったのは、SNSユーザーのつぶやきだ。剥がしたシールを手帳に貼って装飾するさまは、表示機能の役目を終えた後、ラベルの次なる活用法をかき立てる。時代のトレンドや消費者ニーズをリサーチでき、SNSが情報の発信源・入手手段という会社も。巣ごもりゆえに画面とにらめっこした機会が増えたほか、遠方へ出向かなくてもセミナーに参加できる。そんなオンラインの活用がラベル業界でも推進されている
 
 ▼本紙は印刷用粘着紙出荷量とGDPの前年同期比で、コロナ禍のラベル市場動向を分析。昨年の緊急事態宣言下でGDPは停滞のピークを迎えるも、粘着紙は巣ごもり特需などで大幅なマイナスはまぬがれた。経済再浮上の鍵を握るワクチン接種券に粘着ラベルが採用されるなどGDPとともに当業界も上向くか。マスクの下に隠れた〝2層目〟の笑顔を取り戻し、見えない敵を「お仕置き」する特効を願うばかり。
 
 
(2021年3月1日号掲載)

市場

8%、10%と2度にわたる消費税率引き上げで、事業者の負担を考慮して設けられていた特例期間が2021年3月31日㈬を持って終了する。翌4月1日㈭からは消費税の「総額表示方式」施行により、商品の総額表示が義務化される。同制度は、消費者に対して商品やサービスを提供する課税事業者が行う価格表示を対象とするもの。


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