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三菱製紙、抗菌性IJメディアを発表 紙基材への「効果」確認、ラベル用途に応用も 

三菱製紙はこのほど、抗菌性を付与したインクジェット(IJ)メディアを新たに開発。水性染料および水性顔料プリンタに対応したレジンコート(RC)ベースタイプの光沢印画紙を製品群に追加した。

新商材は、写真印刷に好適なIJメディア「IJ-RC-KFF120」(ロール)と「IJ-RC-KFF170」(シート)。いずれも抗菌効果と高いIJ適性を有している。
 
IJメディア上に大腸菌の菌液を滴下、24時間後の生菌数を評価したJIS Z2801のフィルム密着法を参考にした自社内試験によると、生菌数の測定結果から「抗菌効果あり」と確認した。併せて、印刷製品の抗菌効果も検証。IJメーカーの純正水性染料・水性顔料インクプリンタ4機種で出力した印刷部面積率が75%におよぶ状態でも、同様に基材上は抗菌効果ありと確認できたという。
 
主な用途は、直接手に触れる名刺やはがき、また不特定多数が共存する空間に掲示・設置するポスターやPOPなど。なお同社では、RC紙以外の抗菌性を付与した紙系メディアについても「ご要望に応じて対応していく」と話している。
問い合わせは機能商品事業部IJ開発グループ(TEL03-5600-1365)。
 
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同社IJ開発グループ担当者のコメントは以下。
新型コロナウイルス感染症をきっかけに、抗菌性・抗ウイルス性を付与した印刷物に関心が高まっている。当社調査では、フォトIJメディアを抗菌化した事例は国内にまだ存在しない。そのため、現下の状況に対して何か社会のお役に立ちたい・足元のニーズに応えたい、といった考えから、今回先んじて抗菌インクジェットメディアを発表した形だ。
 
上市に際しては、抗菌剤と各社インクとの相互作用を慎重に検証。抗菌性とフルカラーの高再現性を両立させるために、相当数のスクリーニングを実施してきた。また抗ウイルス性に関しても今後検証は続けるが、いずれにしても病気を予防する医療品やその類いではない。性質をきちんと説明し、ご理解いただいた上で利活用いただければ。
 
なお、ほかの紙基材でも当抗菌剤は効果を発現する。シール・ラベル向けの基材や粘着加工など、ご要望に応じることも可能だ。当メディアを通じて、衛生意識が変わって触ることにためらう場面へ、少しでも安心を届けたい。これまでと同じように、心配なく印刷物に触れる・渡す文化を支えていければ幸いだ。
 
〈写真〉従来のカラー再現性を維持しつつ抗菌性を両立
 
(2020年11月15日号掲載)

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