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荒川塗料工業、バイオマスUVニス開発 ラベル市場へPR本格化

荒川塗料工業株式会社(埼玉県加須市豊野台、澤田和宏社長、TEL0480-72-1112)はこのほど、バイオマスタイプのUV硬化ニス「ハイグロスUV-981B」を開発。粘着ラベル基材の表面保護をはじめ、のり面印刷に関する適性でも高い効果が得られたことから、今後、ラベル市場に向けて本格的な販売活動を推進する。

新製品は、植物由来の成分を10%以上含有する印刷物向けのニスで、(一社)日本有機資源協会のバイオマスマーク認定(190233号)を取得。反射率93%といったUV硬化タイプ本来のニスが持つ性能を維持しつつ、光重合開始剤の臭気を抑制するといった効果がある。さらに印刷後の黄変も極めて少なく、透明フィルム基材に対して、高いクリア性を実現する。
また、ラベル製造の技術として活用される粘着面への印刷適性に関して、柔らかな塗膜を実現することから、細かなクラック等が発生しにくいといった特徴を有する。
近年、ラベルを含む印刷産業界では、ブランドオーナーから環境負荷の軽減と循環型経済社会への取り組みに貢献する印刷資材の要望が高まっている。同社ではこれまで、書籍や包装資材などのニス製造で高い実績を挙げていたが、このような市場動向を受け、1年前から植物由来成分に基づくニスの開発に着手。今回の新製品発表へ至った。
またそれに先立ち、既存製品であるUVニスの新たな需要先開拓を目的に、展示会への出品などを積極的に展開。その際、ラベル印刷会社から「粘着面に印刷することで、粘着力の無効化に適したニス」といったニーズがあった。そこで、完成した新製品の試作をラベル印刷会社へ提案し、協力のもとテストを実施したところ、良好な適性結果が得られた。
これを受けて、荒川塗料工業は新製品の販売戦略として、ラベル市場への参入を本格化。営業部の萩原圭太係長は「当社がこれまで出版市場で培ったUVニスの技術ノウハウをベースに開発したハイグロスUV-981Bは、ブランドオーナーが求める環境負荷軽減への貢献のみならず、ラベル市場でものり面印刷などとして十分に受け入れられると期待している」と話す。
また、ラベル市場での販売戦略に関して「直販も行う一方、ラベル市場に精通したパートナーを探している段階にあり、新製品の性能を幅広く訴求したい」とコメントしている。
 
 
(2020年5月15日号掲載)

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