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ミヤコシ、水性IJ方式の新型デジタル印刷機を開発 軟包装の多品種小ロットニーズに対応

(株)ミヤコシ(千葉県習志野市津田沼、宮腰亨社長、TEL047-493-3854)はこのほど、軟包装への印刷に対応するフルカラー水性インクジェット(IJ)方式のデジタル印刷機「MJP30AXF」を開発した。印刷品質はもとより、食品安全性やランニングコスト、生産性に対応する機種として、日本をはじめ欧米などグローバル市場に向けて訴求する方針。

新機種は、食品をはじめハウスホールドやトイレタリーなどの分野で、軟包装の多品種小ロット生産に最適な機種として開発。高濃度の水性顔料インクによるIJ方式を採用し、フィルム基材への印刷に対応する。
IJヘッドは1200×1200dpiの最新型を搭載することで、高い印刷品質と安定したインクの吐出を実現。また、インラインでのコロナ処理やプライマー塗工、新開発のインク乾燥システムを採用したことにより、合成紙や軟包装向けなどといった薄型のフィルム基材に対して、高いインク定着性を可能にしている。
開発に携わった執行役員営業本部の天野剛副本部長は「最薄で12マイクロメートルまでのフィルムを搬送できるほか、基材幅は最大で790ミリまで対応。そのため、より多くの軟包装アプリケーションをカバーする搬送設計となっている」と説明する。
また、新たに開発された水性顔料インクは、食品パッケージに対する欧米での安全基準をクリア。色数はCMYKのプロセス4色に加え、特色として白インクにも対応し、IJ方式による2度の印刷で高い隠ぺい性とカラー彩度を実現している。
新機種の主な仕様は次の通り。
▽最大印刷幅…750ミリ▽最小印刷幅…495ミリ▽最大搬送速度…毎分100メートル▽印刷速度…毎分50メートル▽基材厚み…12〜100マイクロメートル
MJP30AXFの開発経緯について、天野副本部長は「海外の食品を中心としたパッケージ市場では近年、多品種小ロットに対するニーズが高まっており、それに付随して、デジタル印刷技術が注目されている。ただし、UVIJ方式のデジタル印刷機は、UVインクの独特な臭いを避ける傾向にある。そのような観点から当社では、これまで培ったIJ方式による技術を駆使し、UV臭のない水性顔料インクによる当機種の開発へと至った。パッケージ印刷会社によるテスト結果も良好で、高い印刷品質を実現しており、食品パッケージに対する要求の厳しい欧州市場でも受け入れられる機種と自負している」と話す。
なお同社では、MJP30AXFをはじめ、先だって発表されたラベル向け新型オフセット間欠機「MEL13A」などとともに「drupa2020」で初披露する予定だった。しかし、新型コロナウイルス感染症の世界的なまん延に伴う同展の延期を受け、欧州地域ではスペインのグループ会社であるミヤコシヨーロッパを通じて訴求する方針。また、国内に関してもパッケージ市場に向けてPRを展開する。
 
(2020年4月15日号掲載)

団体

消費者庁は4月10日、新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、食品表示法に基づく食品表示基準の弾力的運用を通知。容器包装に表示されている原材料等の原料原産地や栄養成分について、実際に使用されている表示と異なっていたとしても、適正な情報が他の方法で伝達されている場合、該当食品の販売を認めるといった緩和措置を行う。

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