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和光、凸版印刷機にフレキソ版装着 ベタ印刷への効果を訴求

株式会社和光(大阪市東成区東小橋、井上佳英社長)では現在、凸版の印刷機にフレキソ版を装着して印刷する技術をラベル業界に向けて提案している。フレキソ版の特徴とされる柔軟性を生かし、ベタ印刷や透明ニスの品質向上を実現するなど、さまざまなメリットを訴求する。

今年で設立50周年を迎えた同社は、樹脂凸版と真ちゅう版を中心とした製版業務を手がけることで企業規模を拡大。そのような事業展開の中で、顧客のラベル印刷会社から「凸版輪転機に装着できるフレキソ版の供給」といった要望を受けた。そこで2015年6月、特注の製版機を導入して技術ノウハウの蓄積に努め、厚さ0.95ミリのフレキソ版材を採用することで、凸版輪転機への装着を可能にしたフレキソ版を製造。ニーズ対応を果たした。
井上社長は「この技術は、凸版輪転機を高速稼働させた際、版シリンダーに巻き付けて装着する樹脂凸版が遠心力で版の端が浮き上がり、印刷品質に支障をきたすトラブルの回避方法として、お客さまから提案されたもの。軟らかなフレキソ版を採用したことで、版端の浮き上がりが抑制された」と説明する。
また、さまざまなテストの結果、凸版輪転機の高速印刷だけでなく、凸版間欠機へフレキソ版を装着することで、ベタ印刷のツブレや隠ぺい性の向上に効果が得られることを確認。凸版間欠機は近年、導入台数が増加傾向にあり、同機種で高品質・高付加価値印刷への対応が求められるケースも少なくない。
井上社長は「凸版とフレキソ版の複合印刷はこれまで、コンビネーション機に限定されていたが、この技術を活用すれば、既存の凸版間欠機でも複合印刷が可能。印圧とインキ抽出量を調整することで、高品質なラベル製造に貢献できる」とコメント。
今後、凸版間欠機を保有するラベル印刷会社に対し、印刷サンプルやテストなどを通じて、同技術の普及に努めるとしている。
 
〈写真〉凸版印刷機で和紙調粘着紙に印刷したサンプル。左がフレキソ版、右が樹脂凸版。ベタ印刷に効果がある
 
(2019年8月15日号掲載)

ラベル新聞
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