日本国内唯一のラベル関連専門紙

凸版印刷、グラビア印刷で凹凸加工 酒類など ラベルに高級感演出

凸版印刷はこのほど、グラビア印刷の新技術として、グルーラベル基材の薄紙に多様な質感や触感を実現する「エンボスルックG2薄紙タイプ」と、立体感を表現する「同3D薄紙タイプ」を開発した。基材表面にUVニスをコーティングすることで、エンボス加工のような凹凸を形成。高級感を演出する。現在、ビール・酒類や飲料分野に向けて同技術を訴求している。
同社はこれまで、パッケージを対象にアイキャッチ性や高級感を付与する加工技術を開発。カートン向けのエンボスルック3Dを発表するなど、商品の高付加価値化に取り組んできた。2つの新技術は、培ってきた加工技術をラベル基材の薄紙向けに応用したもの。グラビア印刷機にニスコーティングユニットを搭載し、ワンパスで凹凸加工を施す。
G2薄紙タイプは、グラビア印刷で透明ニスをラベル基材に厚く盛ることで、ざらざら感やしわしわ感などの触感を表現する。生活・産業事業本部の岡田晴樹氏は「ラベルのデザインに木目調の印刷を施したうえで、ニスコーティングも同様の厚盛りをすることにより、リアルな質感を演出できる」と説明する。
また3D薄紙タイプは、微細なドット柄の上に透明ニスを印刷することで、凸状のマイクロレンズを規則形成。基材に蒸着紙を採用すると、これまでにない奥行感のある視覚効果を演出することが可能となる。
新技術は現段階で、大ロット向けのグルーラベルを対象としているが、岡田氏は「現在、当社グループの(株)トッパンTDKレーベルと共同で、粘着ラベルへのテストも精力的にこなしている」とコメントする。
新技術について同社では、クラフトビールや日本酒、ワインなどの酒類をはじめ、ドリンク剤やトイレタリー、医療・医薬品など高付加価値ラベルとしての需要を見込んでおり、2017年度に、約5億円の売り上げを目指す。
 
〈写真〉「エンボスルックG2薄紙タイプ」(上)と「同3D薄紙タイプ」
 
(2016年12月1日号掲載)
 

市場

8%、10%と2度にわたる消費税率引き上げで、事業者の負担を考慮して設けられていた特例期間が2021年3月31日㈬を持って終了する。翌4月1日㈭からは消費税の「総額表示方式」施行により、商品の総額表示が義務化される。同制度は、消費者に対して商品やサービスを提供する課税事業者が行う価格表示を対象とするもの。

紙面から

▼先月、英国グラスゴーを舞台に各国首脳らが議論した「COP26」。具体性や実効性に乏しいと評される中、米中が「共同声明」を発表した。海面上昇や気温上昇と、国境を越え世界に影響をおよぼす気候変動問題。政治面の緊張関係を越え、CO2の国別排出量1位と2位が気候変動対策強化を宣言した


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